プログラム概要

CAPのPIPのご紹介

世界の約7,000名以上の病理医が参加する米国病理医協学会(CAP)の病理診断の外部精度評価プログラム(PIP, PIPW)が、日本においても2008年6月から開始されました。

病理診断の外部精度評価プログラム(PIP, PIPW)は、米国病理医協学会(CAP)が1977年から行っている外部精度管理プログラム(CAPサーベイ)の一部門で、実際のガラス組織標本を用いた症例検討を通して、病理医の診断スキルの評価と向上を目的としたプログラムです。 近年はデジタルバージョンの画像診断プログラム(PIPW)も提供が可能となりました。

従来、病理診断の外部精度評価プログラム(PIP, PIPW)に参加したい場合は、直接米国のCAP本部に申し込む必要があったため、事務手続き、解答用紙送付等についてはすべて英語で行う必要がありましたが、2008年からCAP日本事務局が日本の参加者の代理としてオーダーを行い、CAPホームページから行うオンライン解答報告へのアクセス方法等説明資料を提供しています。申込は、お問合せからお願い致します。

『推薦のことば』

「病理専門医の資格更新のために学会や講習会に出席したいのですが、忙しくて病院を離れることができません。自分としても病理の勉強をしたいのですが、何か良い方法はないでしょうか」「今、病理の現場から離れているのですが、病理の勉強は続けておきたい。将来病理に戻るつもりなので……

真鍋俊明
一般社団法人 PaLaNA Initiative 代表理事
(本プログラム翻訳監修者)

病理診断の外部精度評価プログラムとは

病理診断の外部精度評価プログラム(PIP,PIPW)は、米国病理医協学会(CAP)が実施している病理医による病理医のためのプログラムです。このSurgical Pathologyの生涯教育は世界規模で行われており、病理医の診断スキルの評価と、他病理医とのパフォーマンスの比較が可能となっています。

また、当プログラムは米国メディケア・メディケイド・サービス・センター(CMS)が認定している病理診断の技能試験です。米国においては、認定病理医になるための必須プログラムとして認知されています。

米国内では年4回(1回10症例)、計40症例の画像診断プログラム(PIPW)、または、組織標本プログラム(PIP)が選べますが、 CAP日本事務局では、PIPW参加者は、年2回、20症例の画像診断プログラム、または、年1回、10症例の画像診断プログラムの選択肢があり、PIP参加者は、年2回、20症例(1回8組織標本、および2画像診断の計10症例が2回)が送付されます。

参加者は、症例ごとに診断選択肢から適切と思われる診断名を選択し、解答用紙に記入してCAPまで送付します(オンライン解答)。

各PIP実施後には、非常に有用な「Participant Summary」(全参加者サマリーレポート)が提供され、全世界の参加者の各症例ごとの回答率がまとめられています。

これにより、参加者は世界規模における他の病理医とのパフォーマンスの比較が可能となります。

米国病理医協学会(CAP)とは

米国病理医協学会(CAP)は、病理医を主体とした学会としては世界最大の学会です。
世界22,000(100ヵ国)以上の臨床検査室を対象とした外部精度管理プログラム(PT)や、世界 7,800(50ヵ国)以上の検査施設が参加する臨床検査室認定プログラム(LAP)などを実施する学会として知られています。

米国病理医協学会(CAP)の外部精度管理プログラム(PT)は、品質と公正さを保証するプログラムとして、検査室が必要とするすべてのサーベイ(754種類/項目は1000超)を提供しています。
※詳しくはCAPホームページをご覧ください。

(送付内容)デジタル画像プログラム、または、組織標本をご送付

選択肢1: 年間16症例の組織標本および4画像症例をご送付(PIP参加者)

組織標本(1回10症例:8スライド、2画像症例)の入ったキットは、年2回、直接参加者のお手元に送付されます。送付される時期は、1回目が毎年6月、2回目が毎年12月を予定しています。 組織標本は返却の必要はありません。個人のライブラリーとして保管しておくことができます。

選択肢2: (PIPW10またはPIPW20):年間10症例, または20症例の画像診断をオンラインでご送付

年間10症例、または20症例の画像診断プログラムをご送付(PIPW参加者)画像診断の説明はデジタルPIPのページをご参照ください。

システム要件と対応ブラウザー

ブラウザー バージョン ダウンロード
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Microsoft Edge
Most recent 2 versions ダウンロード
Safari
Most recent 2 versions ダウンロード

各プログラム比較

病理診断プログラム
PIP20 PIPW20 PIPW10
症例数 20(うち4症例はデジタルスコープ) 20 10
配布回数 2/年 (6,12月) 2/年 (6,12月) 1/年 (6月)
配布検体 ガラススライド16枚
デジタルスコープ4枚
デジタルスコープ(20枚) デジタルスコープ(10枚)
キット説明書 英語テキスト 英語テキスト 英語テキスト
解説書 英語テキスト 英語テキスト・
デジタルスコープデータ
英語テキスト・
デジタルスコープデータ
診断の入力 英語 CAPオンラインポータル
(e-LAB Solution Suite)
英語 CAPオンラインポータル
(e-LAB Solution Suite)
英語 CAPオンラインポータル
(e-LAB Solution Suite)
病理専門医資格単位 1 1 1
CME単位 20 20 10
価格※ 141,000円(税抜) 76,000円(税抜) 38,000円(税抜)
同一施設での追加参加 /名 20,000円(税抜) 20,000円(税抜) 20,000円(税抜)

お申込み手続き等詳細は、既存参加者様にはメールにてお知らせします。
新規参加希望者様は、お手数ですがお問合せからご連絡ください。
*お申込み金額については、日本円貨で対応するため、毎年11月にCAPの価格改定並びに為替変動要素により見直しをいたしますのでご了承ください。
ご不明点は、お問合せからご連絡ください。

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